テレビの回線でインターネットができる？CATVの解説

CATV（ケーブルテレビ回線）とは

CATV（ケーブルテレビ回線）方式はケーブルテレビ用のケーブルの空いている周波数帯を使って、インターネット接続サービスを提供するものです。

パソコンとケーブルの接続にはケーブルモデムを使用する必要があり、主にケーブルテレビ局からレンタルする形になります。

ケーブルモデムがインターネットのデータ信号を放送用ケーブルで送受信できる形に変換しているため、そもそもプロバイダーという概念は存在しません。そのためインターネットの通信や品質は全てケーブルテレビ会社に依存します。

そもそもケーブルテレビは特定のエリアへのみ提供している場合が多いので、利用したくても提供エリア外であったり、引っ越しをすることで使えなくなってしまったりと言ったデメリットがあります。
NTTなどの光回線＋プロバイダーの場合はそういったデメリットは基本ありません。

NTTなどが採用している光回線方式は全線で光ファイバーが使われますが、ケーブルテレビの主流は光ハイブリッド方式と呼ばれる方式で、光ファイバーと同軸ケーブル（いわゆるテレビ線）を組み合わせてデータが伝送されています。

当然ながら、光ファイバーと同軸ケーブルなら光ファイバーの方が通信速度などの性能が高くなります。したがって光ハイブリッド方式では、同軸ケーブルを使用している区間で速度が遅くなる可能性が高まります。

またケーブルテレビの場合はひとつの回線を数百世帯で共有している場合があり、混雑の影響が顕著に出やすい仕様になっています。

さらに同軸ケーブルにはもうひとつ、非常にノイズを拾いやすいという弱点があります。自宅での電化製品から出るノイズの影響を受けることはもちろん、同軸ケーブル同士でつながっている他の世帯から発生したノイズの影響を受け、結果として通信速度の低下や通信の不安定な状態を発生させてしまうわけです。

ケーブルテレビにはテレビそのものの楽しみはもちろんあります。ただしインターネットを快適に使いたいようであればCATV方式での接続はオススメできません。

それはインターネットの品質がケーブルテレビ会社に全て依存してしまうため、速度が遅くなったりした場合に取れる対策がかなり限られてきてしまいます。

光回線＋プロバイダーの場合はプロバイダーを乗り換えることで全く別の品質になるので、プロバイダーの数だけ選択肢が広がります。

インターネットを快適に使うには素直に光回線を契約して、規制なし制限なしの快適なプロバイダーに契約されることをオススメします。

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