インターネットが遅い時、機器のファームウェアを更新してみよう

ファームウェアとはコンピュータなどに内蔵されるソフトウェアの一種で、本体内部の回路や装置などの基本的な制御を行うためのものです。パソコンを始めONUやルータ、スイッチングハブなど周辺機器にも搭載されています。

ファームウェアの更新は新しいOSへの対応や機能追加などのポジティブな面と、不具合や欠陥、脆弱性が発見された際の対応によるネガティブな面の2つがあります。基本的な考えはWindowsを始めとするOSや、ソフトウェアのアップデートと同じようなものです。

更新頻度はそこまで高くありませんが、メーカーサイトなどを定期的に確認して更新があった場合はすぐにアップデートするといいでしょう。機器の管理画面からもアップデートをチェックすることが出来ますので、うまく活用してください。

機能改善や不具合の修復などで今まで以上に機器の性能が引き出されるようになります。場合によっては通信速度の改善につながるかもしれません。

ファームウェアの更新にはあんまり意識が向かない人も多いかもしれません。しかしながら、ファームウェアを更新しないで機器を使い続けるということは大きな危険が潜んでいるということを理解しましょう。

実際の事例として周辺機器などを生産・販売しているLogitec（ロジテック）製ルータのファームウェアにおいて、インターネット接続用のアカウント・パスワード情報が外部から取得されてしまうというとんでもない脆弱性が発見されました。

更にこの脆弱性が悪用し取得されたアカウント情報が、インターネットバンキングの不正送金事件に活用されていたということも判明しています。

このようにファームウェアのアップデートとはセキュリティを維持するためにも非常に重要であるということを認識しておきましょう。

ファームウェアの更新は機器をより良い状態で使うために必要となるものなので、重大なバグがあった場合などを除きインターネットの速度への影響度は低いといえます。

インターネットの速度を決めるのは回線やプロバイダー選びに掛かって来ることがほとんどなので、契約している各社へ問い合わせをして状況を確認してもらうといいでしょう。

インターネットの速度を遅くしている原因がプロバイダー側にあった場合、規制なし制限なしのプロバイダーに乗り換えることで改善が見込めます。何を試してもダメなときは最後にプロバイダーの乗り換えを検討してみてください。

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